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家に眠る「ビデオテープ」 大事なものはデジタル化を

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「ビデオテープ」生産終了。大切な映像はDVD化しよう

今やテレビに内蔵されたハードディスクが勝手に番組を保存してくれる時代だが、かつてはビデオテープに録画するのが主流だった。間もなく、そんなビデオテープの歴史がひとつの区切りを迎えようとしている。2016年3月、ソニーがベータカセットの生産を終了するというのだ。
ビデオテープの歴史に幕が下りる

「ベータ」といわれても、今の若い世代にはまずピンと来ないだろう。テレビ番組などを録画するビデオテープには「VHS」と「ベータ(マックス)」という2つの規格があり、長らくしのぎを削ってきた。だが、2014年11月にVHSビデオテープの生産元であるVictorが生産・販売を終了。この度、残るソニーの「ベータ」もなくなるということで、いよいよビデオテープの歴史にピリオドが打たれてしまうわけだ。

DVDやハードディスクといったスマートな記録メディアに比べ、やや扱いづらいところもあったビデオテープ。デッキから取り出そうとしたら中でテープが絡まったり、大事なテープにしょうもない番組をうっかり上書きしてしまったり、上書きしないようにツメを折ったり、あと、引越しのときはかさばって大変だったよなあ…。それもこれも、今ではいい思い出である。

などと、感慨にふけってみたものの、このニュースを耳にするまでビデオテープのことなどすっかり忘れていたのが正直なところだ。だが、押入れに眠っていた黒いカセットを引っ張り出し改めて眺めてみると、その無骨なフォルムに懐かしさを覚えるとともにひとつの疑問が生じる。

「そういえば、この映像ってまだ見られるのかしら?」

家に眠るビデオテープ。大切な映像はデジタル化しておこう

そもそも再生するデッキもないのだが、たとえあったとしても十数年間ホコリをかぶっていたビデオテープはまともに映るのだろうか?

調べてみると、ビデオテープの寿命は適切な環境で管理して30年前後という。湿気のこもった押入れで不適切に管理されていたテープの命は、もはや風前の灯火だろう。これは早急にデジタル化し、DVDやBlu-ray Discにダビングしなおす必要がある。

そこで、ビデオテープの焼き直しサービスを調べてみた。

【カメラのキタムラ】
全国の「カメラのキタムラ」店舗で受付。ビデオテープをDVDにデジタル保存してくれる。VHS、ベータに加え、8mmビデオなどの各種メディアに対応。料金は60分のデータで1620円~。120分で2484円~。120分以降は60分ごとに1188円~が加算される。仕上がりは約10日。

【富士フイルム】
VHS、miniDV、8mmビデオをDVDに変換してくれる。記録メディアの研究開発を行ってきた50年以上の知見を活かし、カビやテープ劣化などにも対応。テープに保存された色合いを忠実に再現し、高画質な映像に仕上げてくれる。基本料金+1本972円(おまかせパックの場合)+送料などがかかり、例えば1本だと4037円、3本だと1万1494円になる。仕上がりは6営業日~35営業日。

【リンクイット ダビングセンター】
ビデオテープを映像ファイルに変換。対応メディアはVHS、ベータ、Hi8/Video8、miniDV、HDV、DVCAM、BetacamSPなど。変換ファイルはAVI、MPEG2、MPEG4、WMV、QuickTime、FLVで、好みのファイル形式にしてDVDまたはCDに焼いてくれる。ダウンロードでの納品にも対応可能だ。料金はVHSだと10分2500円、30分4100円、以降10分ごとに800円が加算される(送料別途)。

料金はけっこうバラバラで、相場という相場はない模様。なかには120分のテープ1本400円以下のサービスもあった。まずは残すべきテープを仕分けして、料金とクオリティのバランスをみながらサービスを選ぶとよさそうだ。

とりあえず、運動会のかけっこで生涯唯一の1等をとった栄光のビデオテープは、早急にデジタル化しようと思う。

元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/01/main_tape.jpg

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