
バスローブは貴族が着るものだと思っていた。あるいは、業界の大物が好んで着ていそうなイメージだ。何の業界かは分からないが。
しかし、最近のバスローブはそう敷居の高いものでもないらしく、日常的に愛用する人も増えているようだ。しかも、暑さが厳しさを増す8月は、バスローブが大いに活躍するという。そこで、夏こそ快適なバスローブデビューのポイントを専門店に聞いてみた。
その前に、皆さんはそもそも「バスローブ」と「ガウン」を混同してはいまいか?(筆者は混同してました)
バスローブ専門店affetto.(アフェット)の大角ひろこさんによれば、両者はまるで別物だという。
「ガウンは本来パジャマやネグリジェなどの上に羽織るもの。日本でいうと“どてら”みたいなもので、室内用のオーバーコートとして肌寒いときに着用します。一方、バスローブは肌の上から直接まとうもの。風呂上がり、身体をふかずにそのまま羽織って汗をひかせるために使用します。要は“着るバスタオル”ですね」(大角さん、以下同)
なるほど。熱がこもりがちな脱衣所で身体を拭くより、サっとバスローブをまとって汗をひかせる方がスマートだ。暑い夏こそ重宝するアイテムといえるかもしれない。
だが、やはりバスローブって、着る人、着る部屋を選ぶイメージがある。ワンルーム住まいの非セレブな僕にも着こなせるだろうか?
「もちろん。最近は従来のバスローブのイメージとは異なる、より部屋着っぽいカジュアルなデザインのものも出てきていますよ。当店で人気なのは、女性用のスリムバスローブ。一般的なバスローブって大きくてブカブカしたシルエットのものが多いのですが、こちらはウエストにくびれが入っていて、身体のラインがスリムに見えます。きれいな色使いにもこだわっているので、部屋着としても違和感はないですね」

【画像1】女性用のスリムバスローブ。きれいなシルエットと甘い色使いが人気(画像提供/affetto.)
確かにかわいい。だが、これを着こなす女子力が僕には足りないようだ。
おっさんにおすすめのバスローブはありますか?
「今治タオルのバスローブはいかがでしょうか? 日本一のタオルブランド『今治タオル』の特徴である、ふんわりモコモコした肌触りが全身を包んでくれます。フード付きの最高級品『匠のバスローブ(今治バスタオルとセットで2万5900円)』が特に人気です。男性はどちらかというと、デザインよりも機能性を重視される傾向がありますね」
日常にバスローブを。おすすめの活用シーンは?また、最近のバスローブは素材感も多種多様。季節ごとに使い分けると、より快適なバスローブライフを送れるという。
「夏のこの時期でしたら、薄いガーゼ素材が快適だと思います。タオルガーゼという表がガーゼになっているタイプのものは、軽く着られるので暑い時期に人気です。今治タオルにも、例えば軽くてしなやかな肌ざわりのパイル生地など、着やすい素材のものがありますよ」
最後に、おすすめのバスローブ活用シーンを聞いてみた。
「例えば、乳児のいるママ・パパにはぜひ使っていただきたいです。子どもをお風呂に入れたあとって、自分よりお子さんの身体を先にふいてあげる親御さんが多いですよね。その際、さっとバスローブを1枚羽織っておくと、自分の身体をふく手間が省けて便利です。また、男性のビジネスマンの方でしたら、忙しい平日の朝にバスローブが活躍します。シャワー後、タオル1枚では動きにくいけど、すぐにスーツに着替えるのも億劫……。そんなときにバスローブをまとい、コーヒー片手に新聞に目を通したり、メールチェックしたり。優雅で、いかにもデキる男という感じがしませんか?」

【画像2】バスローブは、デキる男の象徴(画像提供/affetto.)
確かに便利だしかっこいい。ということで、筆者もさっそく初めてのマイバスローブを購入。出勤前のアイドリングタイム、帰宅後のリラックスタイム、朝に夜にと重宝している。“バスローブ以前”とは、心なしか生活の質も向上したような気がしないでもない。
ともあれ、部屋着としてのバスローブ、個人的にはかなりおすすめです。
●取材協力バスローブ専門店affetto.元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/08/116488_main.jpg
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