
実在する企業がスポンサーとなり、90種類以上の職業体験などができる子ども向け施設「キッザニア東京」のひとつ、「住宅建築現場」がリニューアルされ、報道向けにオープニングセレモニーが開催された。新たに登場した「大工」体験の中身を紹介しよう。
「住宅建築現場」パビリオンがリニューアル
大工の職業体験は、全面リニューアルした住宅建築現場パビリオンで体験できる。出展元の大和ハウスによると、住宅建築現場パビリオンでは「家族が快適に暮らすためには、どんな『家づくり』が必要なのか」を子どもたちに考えてもらい、その意義と大切さを伝えてきたという。
2006年10月の出展時は住宅内部の材質や壁紙の色・素材を提案する「インテリアプランナー」体験、2010年4月のリニューアルでは高齢者や妊婦などに使いやすい住宅の計画を立案する「建築士」体験を行ってきた。そして2016年3月14日、2度目のリニューアルにあたる今回は、外壁パネルの交換や装飾工事を行う「大工」の職業体験に生まれ変わった。
これまでの「インテリアプランナー」と「建築士」は、プランを提案することが中心の“考える”体験だったが、今回の「大工」では、設計図に基づいて実際に工事を行う“手を動かす”体験へコンセプトを変えた。
大工体験は、「外壁工事」「庭工事」「バルコニー工事」の3つ実際の体験は下記の流れで進む。
1.挨拶、仕事内容の説明
2.業務の説明、施工計画の説明、チーム分け
3.「外壁工事」「庭工事」「バルコニー工事」の3つのチームに分かれ、工事体験を行う
4.工事が終わったら、完成した現場を背景に集合写真を撮る
5.体験した子どもたちの感想を聞いたりするなど振り返りをする
1回の体験は40分間で、「外壁工事」「庭工事」「バルコニー工事」のうちどれか1つを体験することになる。1つの工事を体験した後に別の工事も体験したい場合には、再度受付をする必要がある。
それでは、実際の「大工」体験の様子を写真で紹介しよう。

【画像1】住宅建築現場パビリオンは2階建て。1階で「外壁工事」「庭工事」が行われ、2階で「バルコニー工事」が行われる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】実際の業務体験に入る前に、業務の説明、チーム分けが行われる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】「外壁工事」の様子。パネルを枠にあわせて取り付けていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】「庭工事」の様子。庭にパネルを設置して、壁にも装飾のパネルを取り付けていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像5】「バルコニー工事」の様子。1Fからリフトで荷上げしたパネルを手すりに取り付けていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像6】左:ところどころでドリルで固定するシーンも。右:建築現場らしく、ヘルメットと作業着、靴が用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像7】セレモニーでは、新築住宅の上棟式の餅まきを模した「お菓子まき」も行われた(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
トンカチやドリルを使って取り付ける工程は、まさに「大工」だ。また、設計図を見ながら完成形に向けて正しく組み立てなければならない点も、“職業体験”らしさを感じた。
キッザニア東京は、「アーバンドックららぽーと豊洲 ノースポート3階」にある。対象年齢は3歳~15歳で、第1部が9:00~15:00、第2部が16:00~21:00の完全入れ替え制となっている。入場料金は園児(3歳~小学生未満)が休日の第1部で4050円、大人(16歳以上)は1850円、シニア(60歳以上)は950円。
施設の主役となっている3歳~15歳の子どもの料金は、平日/休日/ホリデーシーズンおよび、第1部と第2部とで料金が異なるので、詳しくはキッザニア東京のオフィシャルサイトを見てほしい。また、サイトから入場の事前予約も行えるので、これから行こうと思った人は、ぜひサイトをチェックしてみよう。
●取材協力・キッザニア東京
・大和ハウス工業元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/03/107769_main.jpg
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